今日は秩父宮へ

秩父宮ラグビー場takaです
柏と福岡が生き残りと昇格を賭け雨の中激しくぶつかり、
新潟の4万の観衆がチャリティーマッチに沸きかえり、
横浜と浦和が決戦初戦前夜を迎える中、
僕は呑気に錦秋の神宮外苑・秩父宮ラグビー場に行ってきました。
ラグビーは、サッカーの試合の合間やオフシーズンによく観に行くんですよ。この日はトップリーグ(社会人及びクラブチームによる、国内最高峰に位置づけられるリーグ)の第8節。秩父宮ラグビー場では「リコーブラックラムズ×日本IBMビックブルー」「三洋電機ワイルドナイツ×東芝府中無礼ブルーパス」の2試合が行われました。僕はその後の用事との都合上、リコー×日本IBMの試合しかみれなかったんですけどね。
国立競技場、神宮球場などとともに神宮外苑内に位置する秩父宮ラグビー場は、行ったことがある方なら分かると思いますが、ラグビー専用のためスタンドからピッチが近くて非常に観やすいです。メインスタンドの一部を除いて屋根こそありませんが、スタンドは一層で視界を遮るものは無し。前段に座れば、選手と選手の肉体が「バチッ」っと激しくぶつかり合う音がはっきりと聞こえてくるほどの臨場感に溢れています。国立競技場同様築年数が経過しているため、施設の古さは隠し切れませんが、都心の真ん中にフットボールの迫力を最大限に体感できる専用スタジアムがあることは素晴らしいことです。
サッカーファンがスタジアム事情を語るときよく言われることに「サッカーの聖地国立競技場を、サッカー専用スタジアムとして改築できないか」というのがあります。サッカーファンにとってはまさに夢。これが実現したら何も言うことはありません。しかしながら国立は一方で“オリンピックスタジアム”であり、トラック競技の歴史も刻まれています。単に競技としての集客力比較、サッカーファンの願いだけで専用スタジアムとすることは難しさがありそうです。
ではもう一つ、「現秩父宮ラグビー場を、サッカーとラグビーの球技専用スタジアムとして再生できないか」という考え方もあります。ゴール裏こそ若干ピッチと離れますが、それでもトラックがない分臨場感は大幅に向上します。現にそういうスタジアムは増えつつありますし、現実的なアイデアとして良さそうに思えます。実は秩父宮の電光掲示板にも、ラグビーの40分計ではなく、サッカーにも対応できる45分計が付いています。でも、これも現在の秩父宮の状況を見ると簡単ではありません。ラグビーはそもそも競技の性格上ピッチに与える負担が非常に大きいため、いつも表面は荒れ気味で、サッカーを行うにはコンディション面で問題がある。またラグビーでの稼働率が非常に高いため、スケジューリングの問題もあります。さらに芝の維持育成の面でも競技シーズンが異なるサッカーとの併用は難しさがありそうです。
なんて、ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、やはり都心の真ん中に専用スタジアムがあるということは、より多くの人がその競技の本来の魅力に触れられるという点で望ましいことだと思うんですよ。
神宮外苑内の各施設の移設・改築などのやりくりをして、いっそのことサッカー・ラグビー・陸上競技・野球のそれぞれの専用競技場を設けるようなことはできないでしょかね。
何年先になるかは分かりませんが、あの都心のど真ん中にそれぞれの競技のメッカがあって、そこがいつも多くのスポーツ観戦者で賑わっているような、そんなスポーツに対しての懐が深い国になれたらいいな。
フィールド内で声を掛け合う選手の声や、体のぶつかる音を聞き、黄金に染まった銀杏並木の下を歩きながらそんなことを考えてしまいました。
蛇足ですが、その後は友人と上野に絵画の「マティス展」てのを観に行っちゃいました。このところスポーツ面の刺激ばかりで文化面?の刺激が不足してたので。たまにはそっち方面の刺激も吸収してバランスをとらないとと(笑)

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