土肥洋一という存在

満員の埼スタ
takaです。
シンガポール戦は文字どおり消化試合を消化しただけで終わった感じですね。本当は大量点で気持ちよく勝って一次予選突破を祝いたいところでしたが、そう簡単にはいかない。全体的に連携が上手くいってないように感じましたが、やっぱりチームとしての“試合感”というのは実践を経ないと出てこないということなんでしょうね。そういう意味ではこの試合で今まで控え中心のメンバーで一応試合したことはよかったのかもと前向きに考えることにしてます。それになんだかんだ言って6戦全勝で一次予選突破ですからね。やすさんが書かれてるとおり、これでまずは一段落ということです。
もちろん来年はいよいよ本大会出場を賭けたさらに厳しい戦いが待ってるわけで、きちんと準備して臨んで欲しい。
この試合で、最後まで集中を切らさず、ロスタイムの危機も好セーブでしのいだのがGKの土肥。
彼は去る10月30日のFC東京×サンフレッチェ広島戦で、『J1リーグ戦146試合連続出場』のリーグ新記録を達成してます。
これってスゴイことだと思うんですよ。GKはそのポジションの性格上、ゴールマウス前での激しい接触プレーが避けられない。いつも怪我と隣り合わせでやっていかなければならない。土肥も腰痛の持病を持ってるんですが、そんなことは感じさせないプレーで146試合連続(さらに次の大分戦で147に伸長)でピッチの上に立ってるわけですから。
彼がFC東京に移籍してきたのは、2000年のシーズンから。以来東京の守護神として、最後尾に君臨し続けてます。決してポジションが約束されてるわけじゃないんですよ。あくまでも実力と日々の努力で、その地位にいるわけです。それは30歳という年齢から日本代表に選ばれてることが証明してると思います。
僕から見て彼の一番の魅力は、その闘志とリーダーシップですね。普段の練習の時も試合でも常に大きな声で背後からチームを鼓舞し、DFラインをコーチングしてる。代表戦ではなかなか出場機会がないですが、試合に出ていない時もチームのことを考え、自分のできることをしてる。
今年のアジアカップでは、「相手の○○の足が攣っている」など、ベンチから見てのアドバイスを出場選手に送っていたといいます。田島技術委員長をして「今の日本代表はチームとして、1つにまとまっている。その中で、土肥の存在が大きい」と言わしめたという話もあります。そんなところが買われて、ジーコも代表に呼び続けているんじゃないかな。ただ、代表ではリザーブで、試合感を失い気味になってリーグ戦に戻ってくることがあるのはたまにキズですが(苦笑)。
彼は順調に選手生活のスタートを切ったわけじゃない。知る人ぞ知る逸話ですが、彼は昔やってたビートたけしの「元気が出るテレビ」の“GENKI FC”出身なんですよね。高校卒業後名古屋入りが内定してたものの怪我で取り消され、オーディションを受けて“GENKI FC”のメンバーとして出演。それが当時の日立(柏レイソル)の目に留まってスカウトされ柏入り。その後FC東京に移籍して今に至るわけです。
努力の積み重ねで力をつけ、今もなお試合に出続ける土肥。146試合連続出場記録は勲章だと思うし、ナビスコカップ決勝でのMVP、そして最近では第二子の誕生とおめでたいことが続いてますが、これはその報いだと思います。
FC東京では後輩の第二GK塩田と競争をしながらいい刺激を与え、ゴールを守る守護神として、代表でもチームのまとめ役として必要不可欠な存在として(そして本戦ではスタメンGKになること希望(笑))、これからも頑張るだろう彼を応援してます。
さてさて、もう今日(20日)はリーグ戦の新潟戦でビッグスワンに行って来ます。その頃浦和の街はお祭りかな?。果たしてどうなることやら。

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