takaです。
もう中1日経っちゃってますが、週末に天皇杯の試合で訪れた愛媛でのことを書いておきたいと思います。
FC東京のサポーター的には、事前に原監督との契約が今季限って発表がなされたことで、ムード的に「調子を上げてきた今のチームで1日でも長く原さんと試合を続けよう。本気で元旦の国立を目指そうっ」って感じで遠路はるばる愛媛までやってきたこの試合。
いやホント、試合が近づくにつれて自分的には本気で天皇杯で勝ち進みたいって思いが日に日に強まってたんですよ。愛媛応援遠征自体は5回戦の場所と組み合わせが決まった段階で決めて、1泊2日のホテル付き格安ツアーを早々と申し込んでたんですがね。
その思いに反して、試合は浦和に敗戦・・・。
あっけなく、ほんとにあっけなくシーズンと原監督とともに戦う日々が終わりを告げてしまいました。
この日の試合会場「愛媛県立総合スポーツ公園陸上競技場(長い!)」に訪れた観客数は、同時に行われた天皇杯5回戦の中でトップの約8000人。
空路陸路を駆使して関東からやって来た東京と浦和の両サポーターに、愛媛FCのJ2加入に沸く地元愛媛のサッカーファンで、自由席は活況を呈してました。
試合前の東京側スタンドのテンションも高かったです。というか、はるばる愛媛までやって来て、サイドスタンド片面が愛媛だっていうのに東京の青と赤で、その対面が浦和の赤に染まってるこの状況とこの試合を楽しもう、そして原さん率いるチームと共に勝ち進もうよ!っていうポジティブなムードで試合に入っていきました。
でも結果は非情。細かいところでは突っ込みどころもありましたが、浦和にやられちゃいましたね。
試合後、選手たちとゴール裏に挨拶に来た原監督。絶え間ない「原・トーキョー!」コールの中、そのまま残ってスタンド際の端から端まで別れと感謝を告げるサポーター一人一人と固い握手。自分もその一人だったけど、固く手を握り締める原さんの目に薄っすらと浮かぶものを見たときは、こっちも熱くこみ上げて来るものがありました。
率直に言って、原さんの下でのこのところのリーグでの戦跡は芳しいものじゃない。それでも、別れが惜しまれることには理由があるのだけど、それについては長くなるので別の機会に触れるとして、ここでは東京サポーターと原監督の間では、お互いをそういう気持ちにさせる確かな理由があったということに留めておきます。
その後はもう脱力状態。
今回は1泊2日で来たんだけど、なんかもう観光とかする気が起きないし、日帰りにしといて、翌日の11日に夢の島でやるユースの湘南戦を観に行くことにしときゃよかったなんて考えてました。
結局はそうもいかないんで、翌日にかけて松山市内を探訪して美味いもの食べたりするんだけどね。
愛媛の試合会場と松山市について
愛媛FCのJ2入りが決定して、来季からそのホームスタジアムになる「愛媛県立総合スポーツ公園陸上競技場」。
それまでメインスタンド以外は芝生席だったスタンドは、J2入りに合わせて改修され、今は前段は椅子席、通路を挟んで後段は芝生席になってます。ただし改修されたと言っても芝生席のままの後段は当然傾斜も緩いし、陸上競技場なんでトラックもあるんで見やすいスタジアムではないです。でもね、これはもう仕方がない。改修でJ2仕様のスタジアムにはなったわけだし。
問題は会場までのアクセス。予め心配されてたことだけど、案の定この試合ではパンクしてしまってました。
もともとスタジアムは松山市外から路線バスで30~40分の丘陵地帯にあって、その交通事情が危惧されてたんですよ。運営の愛媛県サッカー協会もその認識はあって、臨時シャトルバスの運行を図ったらしいけど、結局それは帰路だけ。
往路に関しては路線バスに頼らざるを得ない状況で、中心部の松山市駅から大勢の東京・浦和両サポーターがそれに乗り込まざるを得なくなったため、一般の乗客の乗降に支障が出ちゃってたからね。自分らが乗ったバスも社内は青赤と赤のサポーターで埋め尽くされて、路線バスなのに中だけはシャトルバス状態。一般の人たちが途中から容易に乗り込めず、目を丸くしてました。
往路でそうですから帰路は悲惨な状態。バス停に並ぶ長蛇の列を見て、現地のバス事情を入念に調べてたかずおさんが一緒だった自分らは徒歩で先のバス停まで歩くことで延々待たされることはなかったけど、列では全員乗り切れないうちに予定の臨時バス終了→路線バスの時間も終了→これではマズいとバス増発でなんとか運びきることができたって状態だったらしい。
この点は愛媛サッカー協会からお詫びのコメントも出てます。
会場の運営も手馴れてない感じ。でもね、自分はそんなに悪印象もってません。
それは、関係者が不慣れでぎこちないながら、なんとかこの試合を盛り上げよう、成功させよう、来年のホームゲームに活かそうって考えた様子が垣間見れたからです。
DJも洗練はされてないけど、雰囲気出そうって考えた感じがしたし、普段はない露店も出てて縁日的雰囲気出そうとしたんだろうし(その露店が「神戸コロッケ」とか「たこやき」とか、ベビーカステラの変形版の「東京ケーキ(!?)」とかいうのだったのには工夫の余地あり。ご当地ものにすればいいのに)、列の仕切りやバスの待機列などそこここでビデオ撮ってて、この経験を記録して教訓にしようとしてたりして、来年に向けて考えなきゃっていう気持ちが見てとれました。
スタンドでも、バックスタンドの現地ファンからはJ1のチームの試合はもちろん、東京と浦和の応援に目を丸くしながらも楽しんでる様子や刺激を受けてる様子が感じられたし、現に途中から東京の応援席にやってきた若い子もいたしね(浦和側でもいたらしい)。
応援も含めて目の前の試合に刺激を受けて、来年のJ2の試合に期待を膨らませてる様子や、自分たちなりにこれからJで愛媛FCを盛り上げていこう、ホームゲームを成功させなきゃっていう気持ちが感じられたので、期待を込めて現地の人たちには頑張れと言いたいです。
そんな気持ちになれたのも、翌日にかけて散策した松山市内の人と街の感じが良かったってのもあります。
松山城から眺める市街は遠く瀬戸内の島々まで見渡せて気持ちよかったし、市内を走る路面電車は間断なくやって来て移動にストレスを感じなかったし、入った店や接する人々の印象もよかった。
「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルにもなった「道後温泉・本館」で湯に浸かった後に食べた「鯛めし」も美味かったしね。
試合後の虚脱感から回復したのも、松山の街に癒されたからですよ。
松山市駅の駅前には「愛媛FC J2昇格おめでとう」ってな垂れ幕も掲げられてました。
来季はいろんなチームのサポーターがこの地を訪れると思うけど、四国からのJ入りクラブの二番手として、地元でサッカーを盛り上げるために頑張って欲しいね。
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