浦和vs鹿島|ポンテの咆哮と、駅への道で悟った「あの歓声」の正体

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2010.8.21 浦和レッズ対鹿島アントラーズ(埼玉スタジアム2002)

今季なかなか行けなかったJリーグ観戦。夏休み最後の週末、埼玉スタジアム2002で「浦和レッズ対鹿島アントラーズ」という好カードが実現しました。

低迷に喘ぐ当時の浦和。ホームゲームの動員数が過去最低を記録したというニュースもありましたが、相手が鹿島となれば話は別です。ここだけは絶対に落とせない。埼スタが真っ赤に染まること必至の一戦、気合を入れて応援に行ってきました。

■変わりゆく浦和美園と、5万人の熱気

人気カードを見越して、チケットは前月にぴあの店頭で確保。その時点でホーム側はほぼ完売状態でした。

キックオフ2時間前に浦和美園駅へ降り立つと、駅前にマンションが建ち、セブンイレブンができている。しばらく来ないうちに、スタジアムへの道中も「街」へと景色を変えていました。 隣接するイオンモールは、試合前からレッズのユニフォーム姿で溢れかえっています。17時30分にスタジアムへ入ると、そこには5万1千人の大観衆。浦和が優勝争いをしていればもっと入ったはずですが、それでもこのカードの重みを肌で感じました。

■山岸の神セーブ、そしてポンテの閃光

試合は前半、両者決定機を欠く渋い展開。鹿島が全体的に支配するものの、浦和も必死に耐え凌ぎます。

動きがあったのは後半でした。浦和DFが痛恨のPKを与えてしまいます。キッカーは小笠原満男。絶体絶命のピンチを救ったのは、守護神・山岸範宏でした!見事なファインセーブで弾き返すと、その後も神がかったセーブを連発し、スタジアムのボルテージを上げます。

そして80分、ついに均衡が破れました。右サイドを突破したロブソン・ポンテが、針の穴を通すような弾道のシュートを放つ。鹿島GK曽ヶ端の手をかすめ、ボールがネットに突き刺さった瞬間、埼スタが揺れました!

■駅への道で聞いた「悲鳴」のような歓声

「今日は勝ち点3を獲ってくれる!」 確信に近い思いを抱いた85分過ぎ。今回は小さな子供を預けての観戦だったこともあり、帰りの大混雑を避けるため、後ろ髪を引かれる思いで一足先にスタジアムを後にしました。

浦和美園駅へ向かって急ぎ足で歩いていると、背後のスタジアムから怒涛のような地鳴りの声援が聞こえてきました。

長年観戦を重ねてきた僕には、その響きだけで分かってしまいました。それは「追加点」を喜ぶ歓喜の声ではない、何かが起きてしまった時の、あの独特のざわめきを含んだ声……。

帰宅後にスポーツニュースを見て、予感は的中しました。後半50分、最後の最後に本山雅志に決められ、1-1のドロー。これが勢いのないチームの甘さなのか。不調と言われながらも、きっちり勝ち点1を拾っていく鹿島の底力を、皮肉な形で実感することになりました。(やす)


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