takaです。
Jリーグ第7節の今日。我がFC東京はホームでジュビロ磐田と対戦でした。
結果は3-1で勝利。
ルーカスの先制直後に追いつかれるも、前半終了間際に勝ち越し。さらに後半追加点と優位に試合を進める内容。今季一番の出来で、納得の試合でしたよ。
これで戦績は3勝2敗2分け。勝ち点11で暫定6位。
これだけ見ると、新監督就任一年目の現時点での成績としたはまずまずのように見えるんだけど、まだまだ予断を許さないのが今季のFC東京なんです。
今季の戦い
新監督ガーロが就任して、コーチ陣も様変わりした東京が掲げたのがポゼッションを重視し試合を優位に進め、サイドから崩して得点をする攻撃的なサッカーというもの。
去年までの、前線からのプレスにより高い位置でボールを奪って素早くサイドや縦に展開、ゴールを狙う、というスピーディーなスタイルから転換を図ったのでした。
でも、そう簡単に新しいスタイルが定着するはずもなく、なかなか目指す形を作れない。開幕は勝利を飾ったけれど、得点はいずれも少ないボールタッチで縦への早い展開からだったし。
続く2節新潟戦、3節清水戦は慎重にボールを回すことに終始して、それでいて相手を崩せるわけでもなく、パスミスからピンチを招き得点されるという最悪の展開が続いて連敗。4節川崎戦あたりからは、相手FWをぴったりマンマークして良さを消すという受身の戦いが目立つようになってくる。唯一5節の京都戦は優位に試合を運ぶも、それだって京都が本調子じゃなかったから。6節横浜戦は完全に押される一方で、なんとか終盤に追いつけて助かったという内容。
ボールを後方で回すあまり、マークに動きと人数を割かれるあまり、中盤が薄くなって攻撃に厚みが出ない、相手に脅威を与えない戦いぶり。自分たちがイニシアチブをとって試合を優位に進めるためのポゼッションのはずが、いつのまにか受け身のスタイルになってる戦いぶりに、サポーターとしては(もしかしたら選手も)ストレスが溜まる一方だったわけです。
去年までは、「FC東京のストロングポイントはこれだ」っていう明快なコンセプトと戦い方があって、それを突き詰めていく作業を通じて気持ちが一つになっていた。その良さが今年はどんどん消えていって、悪い部分だけが目立つようになってきていたから。
これからの可能性
でも、今日の戦い方は違ってたんですね。
磐田が1トップで、中盤の名波があまり前に出ず後方から試合を組み立てるタイプだったからか、ボランチの伊野波もマークのみに終始せず攻撃に参加してたし、途中からそのポジションに入った今野はマークを受け渡すやり方で縦横無尽に動いていた。両サイドも制圧できてたことに加えて中盤も厚くなったことで攻撃に厚みが出て、それが3得点に繋がったと思う。全体的に前にボールを運ぶ意識が強く出てたような気がするし。
もちろん磐田の調子が今ひとつってのもあったと思うけど。
今日の試合だけで、FC東京の今後を占うのは性急すぎると思うけど、「こういう戦い方が機能した」ってのは自信になると思う。
まだまだ新しい東京のスタイルが確立されるまでには時間がかかると思うけど、今までの閉塞感から抜け出す一つのヒントになっていればいいなと思うんですよ。
今季言われている「ポゼッション重視」って、言い方を変えれば今までのスピード一辺倒から、「流れによっては緩急をつける術を身に着ける」ことだと思うんですよ。行く時は行く、時間を使うときは使うっていう。
その上で最後まで攻めきるサッカー。そんなのが出来たらいいんだけどね。
今日出来たことが次も出来るか。はたまた元に戻るだけなのか。今の時点ではまだわかりません。それを推し量るのには次に控えるナビスコの横浜戦がいい試金石かもね。この間は守る一方だった同じ横浜相手にどう戦うか。単純に同じことの繰り返しだったら、かなり嫌だけど。
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