2000.10.24 決勝トーナメント準々決勝日本代表対イラク代表
楽々とベスト8入りを果たした日本代表。ここからは負けの許されない一発勝負、決勝トーナメントの始まりです。
日本の相手はイラク。今のノリにノっている日本代表なら中東の強豪相手でも心配ない……と思っていましたが、実は日本はこれまでイラクに一度も勝ったことがありませんでした(過去2分け3敗)。
思い起こせば7年前、1993年10月28日。「ドーハの悲劇」でW杯出場への道を断たれた因縁の相手です。世代の変わった今の日本代表が、あの時の、そしてこれまでの借りを返してくれるはず!
■開始早々の先制を跳ね返す、名波浩の「左足」
試合は意外な展開から始まりました。開始早々に先制を許し、「ドーハの再来か?」と一瞬よぎりましたが、今の代表はそんな暇を与えてくれませんでした。
前半8分、FKのチャンス。中村俊輔から名波浩に渡り、名波が豪快な左足ボレーを叩き込んで同点! 続く12分には、森島のドリブルから高原直泰へスルーパス。高原がスライディングしながら押し込み、一気に勝ち越しに成功します。
さらに29分、再び名波!GKの位置を読み切り、ふわりと浮かしたループシュートがゴールへ吸い込まれました。相手に当たったとはいえ、名波らしい落ち着き払った3点目。前半だけで試合の主導権を完全に握りました。
■明神のAマッチ初ゴールと「黄金世代」の力
とどめは後半18分。素早いパス回しから、今や守備的な中盤に欠かせない明神智和がAマッチ初ゴールとなる豪快なミドルシュートを突き刺しました!
稲本、明神、遠藤といった当時の五輪世代のボランチたちは、強烈で枠を捉えるミドルシュートを持っているのが本当に魅力です。終わってみれば4-1の圧勝。正々堂々と正面から攻め勝ち、一度も勝てなかったイラクを力でねじ伏せてリベンジを果たしてくれました!
■ベテランの経験と若手の融合
ユースや五輪で結果を残してきたトルシエ日本ですが、A代表でのタイトル獲得は宿命です。若い選手が伸び伸びとプレーできる裏には、やはり名波浩という不可欠な存在がありました。
大会前まで59試合で6ゴールだった名波が、今大会は4試合ですでに3ゴール。黒子的存在と言われながら、この試合でもMVPに選ばれる活躍。若手とベテランが噛み合った今のチームは、見ていて本当に頼もしいです。
次は26日の中国戦。3月の親善試合では引き分けていますが、今の勢いなら負ける気がしませんね!
(2000.10.24 管理人・やす)

