2001.6.2 日本代表対カメルーン代表 コンフェデレーションズ杯
コンフェデ第2戦の相手は、シドニー五輪の覇者でありアフリカ王者のカメルーン。元ガンバの怪物、エムボマを擁する強敵です。会場の新潟スタジアム・ビッグスワンは、カナダ戦に続き4万人のサポーターで超満員。
この日の試合、とにかく凄かった……! 攻守が激しく入れ替わるギリギリの緊張感、そして日本の勝利。サッカーの面白さがすべて詰まったような最高の夜になりました。
■トルシエの博打、そして新エースの覚醒
トルシエ監督は、準決勝進出がかかるこの大事な一戦で、国際Aマッチ初先発となる鈴木隆行を抜擢しました。 指揮官が「決断するまで眠れず、泣き叫んだ」と語るほどのリスクを背負った采配。しかし、それが的中します。
前半8分、中田浩二の正確なロングパスを鮮やかにトラップした鈴木が、右足でゴール左隅を射抜く先制弾! 鹿島ホットラインの開通に、スタジアムは爆発的な歓声に包まれました。 さらに後半20分、今度は森島のクロスを頭で押し込み2点目。アフリカ王者を相手に「初先発・初ゴール・2得点」。翌日の新聞一面が「ニューヒーロー誕生!」で埋め尽くされたのも当然の結果でした。
■1分間で3本阻止。守護神・川口能活の「神域」
鈴木一色の展開でしたが、忘れてはならないのが川口能活の驚異的なパフォーマンスです。 カメルーンの攻撃は苛烈を極めました。前半29分、エムボマの至近距離弾をアゴで防ぐと、直後のシュートを膝でブロック、さらに続くミドルをキャッチ。わずか1分間で3本の決定的シュートをシャットアウト! まさに神がかり的なセーブが、日本の無失点を支えていました。
■横浜での準決勝、そしてブラジル戦へ
この勝利で日本は勝ち点6を積み上げ、世界で一番乗りとなる決勝トーナメント進出を決めました!
当時は「日本が勝ち進めるわけがない」と思っていた人も多かったようで、実は準決勝のチケットがまだ余っているとの情報も。僕も慌ててチケット確保に動き始めました。決勝を横浜でフランスと……なんて夢が現実味を帯びてきました。
試合後、高校時代の友人から「鈴木って誰なの?」と興奮した電話がかかってきましたが(笑)、それほどまでにこの日の鈴木隆行は衝撃的でした。 次は世界のカナリア軍団、ブラジル戦。引き分け以上でグループ1位通過。今の日本なら、何かやってくれるはずです!(やす)

